ニューヨークに生きた日系一世の記録
中西泰子 (著) / 夏目じゅん (編集)
東京都出身。1969年に夫の転勤に伴い渡米(夫は、2007年度文化勲章受章者の故中西香爾コロンビア大学名誉教授)。米国移住後は、NY日本クラブにてデコパージュ及び彫金クラス講師、現地の短歌同人誌への寄稿、NY日系人会で定期的に開催される敬老会や介護施設の日系人慰問といったボランティア参加などを通し、地域日系コミュニティーとの関わりを深める。1970年代後半、偶然出会った日系一世老人の数奇な人生談に惹かれたのをきっかけに、米国東海岸日系移民の存在に興味を持ち、80年代より当時まだ健在だったNY近郊に住む日系一世のインタビューを開始。以後10数年間に渡り、多くの貴重な生の声を精力的に収集、米国東海岸日系移民史の発掘と一般に於ける認知をライフワークとするようになる。本書に納められたインタビューは、これまで滅多に語られることのなかった日系一世の日常生活、歩んできた軌跡を、彼ら自身の目線から記録した資料としての価値も高い。1994年、短歌集『故国ありぬ』(ながらみ書房)を発行。2008年没。
名古屋市出身。1969年、家族と共に米国へ移住。NY市在住。大学卒業後、グラフィック・デザイナーとしてデザイン事務所に勤務。1986〜87年、日本のバンド七福神デビュー・アルバム制作参加に伴い一時帰国。1988年、舞台照明会社責任者としてフロリダ州ディズニーワールド開業20周年記念イベント、ローリングストーンズ『Steel Wheel Tour』へ照明機材提供。1996年に翻訳会社「TQByT Language Services」、2012年に音楽/舞台制作会社「Noon Tan Music & Entertainment」を設立。2014年、『Blue Man Group』プロデューサー、出口最一氏制作のブロードウェイ・ミュージカル『Trip of Love』にアシスタント・プロデューサーとして参加。同作品は、42nd Street Theater最長となる14ヵ月間500回公演を記録。他にも大小様々な舞台、イベントを企画・プロデュース。音楽活動としては、ソロ・アルバム1枚、バンドメンバーとしてアルバム2枚、シングル5枚をリリース。1970年代後半NYパンクのカルト・バンドScreaming Mad George & the Madにドラマーとして参加、ヒット曲”Eyeball” 、”I Hate Music”などを発表。”I Hate Music”のシングル盤には、現在1枚500ドルの値がついている。コロンビア大学建築学科中退、パーソンズ・スクール・オブ・デザイン卒(専攻:グラフィック・デザイン/写真)。